お知らせ

2019.09.20

乾燥肌(梅田院長コラム)

初めてのコラムからあっという間に1か月が経ってしまいました。

 

まだ日中は蒸し暑さを感じますが、だんだん秋から冬にかけて増えてくるのは、「皮脂欠乏症」つまり「乾燥肌」、そして乾燥からくる「かゆみ」の相談です。

 

冬は湿度が低くなり外気が乾燥すると、肌の水分も奪われてしまいます。
肌が乾燥する原因は、外気の湿度の低下だけではありません。
加齢洗いすぎも原因になります。

 

肌の水分がなくなると、肌の表面の角質層と呼ばれる部分がはがれてカサカサになり、肌のバリア機能が低下するため、わずかな刺激にも肌が反応してかゆみとして表れます。

 

 

かゆみがあると、ついつい掻いいませんか?

かゆいからといって掻いてしまうと…「ヒスタミン」というかゆみを起こす物質が皮膚の中で放出され、さらにかゆみがでます。
そして『かゆみ→掻く→かゆみ→掻く』というかゆみの悪循環になります。
また掻きすぎてしまい傷になり、痕になってしまうこともあります。

 

皮膚の乾燥を感じたら、早めに手を打ちましょう。

 

まずはお風呂で毎日、洗いすぎてはいませんか?
『毎日ボディーソープをスポンジにつけて洗っている』場合は、洗いすぎかもしれません。
できれば固形石鹸を泡立てネットで泡立てて、手洗いにしましょう。
腕や脚などスポーツをして汚れているわけではなければ、毎日洗う必要もありません。
週に2-3回程度洗えば十分でしょう。

 

それでも乾燥を感じる場合は保湿剤(ボディーローションなど)を塗りましょう。
特にお風呂上りすぐに塗るのが大切です。

 

市販の保湿剤では乾燥がよくならない、かゆみがおさまらない、赤くただれてきた…などあれば早めに皮膚科にかかり相談してください。

院長

梅田 さやか

自分自身が、ニキビ、蕁麻疹、円形脱毛症など皮膚トラブルに悩まされてきたことがあり、皮膚科医を志し、大学病院で勉強してまいりました。今までの経験を生かし、患者さま一人一人のお悩みやご希望に耳を傾け、最善の治療を選択、提案していきたいと思います。ささいなこと、話しにくい事でも、どうぞお気軽にご相談ください。

また一人の女性として、常により高い美意識を持ち、美容医療を実践していきたいとおもっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 2006年3月
    日本大学医学部 卒業
  • 2006年4月
    日本大学医学部付属板橋病院、長野県市立岡谷病院 初期研修医
  • 2008年4月
    日本大学医学部付属板橋病院皮膚科学教室入局
  • 2014年7月
    医療法人社団 眞佑会 肌クリニック 表参道皮膚科院長 就任
  • 所属学会
    日本皮膚科学会
  • 論文
    ●梅田さやか、光谷純郁、稲富徹、松崎陽海、照井正:ブフェキサマク含有クリームを顔面塗布後に喉頭浮腫を合併した接触皮膚炎症候群の1例. 皮膚科の臨床56(1):65~69,2014
    ●梅田さやか、葉山惟大、中島久美子、谷ケ崎博、照井正:皮膚慢性移植片対宿主病(GVHD)に対するナローバンドUVB療法. 最近のトピックス2014・臨床皮膚科68(5):105~109,2014