皮膚科・形成外科
ワキガ・多汗
汗のにおいが気になる、汗じみができるといったお悩みに対して、塗り薬から手術まで幅広く対応しています。
ワキガ・多汗とは
ワキガ(腋臭症)は、皮膚のアポクリン腺という汗腺から分泌される汗が皮脂や通常の汗と混ざり、それが皮膚の常在菌により分解されてニオイの原因物質が発生することで起こります。
一方、多汗症の原因は様々で医学的にも完全には解明されていませんが、精神的な影響も強いとされています。
軽度の場合は腋を清潔に保ったり、制汗剤などで汗を抑えたりすることで管理が可能です。
しかし、管理が困難な場合には治療の対象となります。
当院で行なっている治療
手術
わきに存在する汗腺の除去を目的とした手術です。
わきに切開を1~2本入れて、直視下にわきの汗腺を切除します。
直接汗腺を除去してしまうため、非常に効果的です。
しかし、切除後のわきの皮膚は薄くなり血行が悪くなるため、
術後のトラブル(血腫や創治癒遅延)が生じやすくなります。
それを防ぐために、術後の安静と圧迫は重要となります。
手術に際して、担当医と十分に相談してもらっています。
ボツリヌス療法
ボツリヌス菌がつくる天然のタンパク質を有効成分とするお薬をワキに注射し、交感神経から伝達される汗を出す信号をブロックして、過剰な発汗を抑えます。
汗の程度により健康保険が適用されます。
効果が現れるのは数日~2週間で、通常は4ヶ月~9ヶ月持続します。