皮膚科・形成外科

きずあと・ケロイド

擦り傷や切り傷などの外傷や、やけど(熱傷)、ニキビや手術による傷が治ると、傷あとが残ることがあります。一般的に深い傷ほど目立つ傷あととなり、整容的に問題となります。浅い傷でも面積が広いとやはり目立つ傷あとになる場合があります。
 傷あとと一言でいっても、いくつかの種類があります。いわゆる普通の白っぽい傷跡は成熟瘢痕、傷ができてからしばらく赤みを帯びたものを肥厚性瘢痕、傷あとがさらに広がって痒みや痛みを伴うものをケロイド、これらを治療しないで傷が固まってしまい、関節や皮膚のひきつれを起こしたものを瘢痕拘縮と呼んでいます。
 これらの治療は手術やレーザー治療、放射線治療など多岐に渡りますが、症状や治療方針によっては保険適応外となることもあります。また傷あとが全くなかったように消えてしまうということではありませんので、治療にあたっては形成外科医とよくご相談の上、その効果や限界についてご理解頂くことが必要です。