コラム

2022.02.24

日焼け

表参道皮膚科院長の梅田さやかです。

患者さまから「ネットで症状を調べたら怖くなって…」と相談を受けることがよくあります。

ネットにはさまざまな情報があって惑わされますよね。

少しでも役に立てる情報を提供できればと思い、コラムを立ち上げました。

お付き合いいただければ幸いです。

 

 

初回は「日焼けと日焼け後のケア」について

 

 

日焼け(日光皮膚炎)は、日光によるやけどの一種です。

 

日にあたって8~12時間でピークになり、皮膚が赤くはれて、ほてってピリピリし、ひどいときは水ぶくれをつくることがあります。痛みは数日続くこともあり、眠れないなど生活に支障がでた経験がある方もおられるでしょう。

 

やけどと同じくひりひりするときは、まずは濡れタオルや、氷水、保冷材などで冷やすといいです。

貼るタイプの冷却シートはまれにかぶれることがあるので、やめておきましょう。

 

痛みが強いときは、皮膚科にかかりましょう。ステロイド剤の塗り薬を使用すると炎症が早くおさまります。

ひりひりがおさまった後は、保湿をしましょう。保湿はできれば皮めくれがおさまるまで塗るといいでしょう。

 

日焼けをした後に「シミをつくらないようにしたいんです!」という患者さまの声もよく聞きます。

ただし一度日焼けをしてしまうと、それをなかったことにするのは難しい話です。

 

少しでもそのリスクを減らすとすると、はじめの炎症をできるだけ早く抑えてあげたほうがいいので、冷やす・皮膚科にかかりステロイドの外用を処方してもらうのがいいでしょう。

 

また炎症が収まった後は、メラニン(シミのもととなる色素)の生成を抑えてくれるビタミンC誘導体の入った化粧水を使うのも一つです。

 

まだまだ紫外線の強い日が続きそうですので、曇っていても紫外線量が多いので、皆様ぜひ日焼けのし過ぎにはご注意ください。

 

 

地黒なのが昔からトラウマ気味 梅田さやか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

執筆者

梅田 さやか

自分自身が、ニキビ、蕁麻疹、円形脱毛症など皮膚トラブルに悩まされてきたことがあり、皮膚科医を志し、大学病院で勉強してまいりました。今までの経験を生かし、患者さま一人一人のお悩みやご希望に耳を傾け、最善の治療を選択、提案していきたいと思います。ささいなこと、話しにくい事でも、どうぞお気軽にご相談ください。

また一人の女性として、常により高い美意識を持ち、美容医療を実践していきたいとおもっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 2006年3月
    日本大学医学部 卒業
  • 2006年4月
    日本大学医学部付属板橋病院、長野県市立岡谷病院 初期研修医
  • 2008年4月
    日本大学医学部付属板橋病院皮膚科学教室入局
  • 2014年7月
    医療法人社団 眞佑会 肌クリニック 表参道皮膚科院長 就任
  • 所属学会
    日本皮膚科学会
  • 論文
    ●梅田さやか、光谷純郁、稲富徹、松崎陽海、照井正:ブフェキサマク含有クリームを顔面塗布後に喉頭浮腫を合併した接触皮膚炎症候群の1例. 皮膚科の臨床56(1):65~69,2014
    ●梅田さやか、葉山惟大、中島久美子、谷ケ崎博、照井正:皮膚慢性移植片対宿主病(GVHD)に対するナローバンドUVB療法. 最近のトピックス2014・臨床皮膚科68(5):105~109,2014